小鷹研究室の仕事

WORKS一覧

ボディジェクト指向(2018)

VIMEO
TEXT
身体と言ってみたところで、何よりもまずはそれはオブジェクトのことであり、そのオブジェクトの上に「body」という名の、なにやら特別なラベルが貼られているだけなのだ、と考えてみる(それは、認知心理学の世界では「身体所有感」と呼ばれるような感覚的対象である)。そうであるならば、僕たちは誰であれ、その「body」ラベルを首尾よく剥がすことさえできれば、「オブジェクトとしての身体」にアクセスすることができるだろう。しかし、簡単な実験をしてみることで誰でもすぐにわかることだが、この「body」という名のラベルは、なかなかの厄介者で、どのような接着剤をもってしても叶わないような強力な吸着力で、オブジェクトにベッタリと張り付いてしまっている。そのようなかたちで、僕たちの身体は、周囲の物体に溢れた風景から隔離され、身体の牢獄の中で、身体という特別な役回りを演じ続けることを強いられるのだ。
本作は、そのような原理的な分離不能性を宿命づけられた「bodiject = オブジェクトとしての身体」へとアクセスするための、一つの体験装置として(結果として)試作さ(せら)れたものである。
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Caption
Bodiject-oriented is a media installation designed to give viewers an experience of “bodiject” (body as object). In this work, a single double-sided mirror vertically divides a flat display into two left and right planes; the body-image plane and the object-image plane. Some deformed fingers are shown from the body-image plane and some vegetable sticks are shown from the object-image plane, where they are continuously operated by someone’s hands in a loosely synchronized manner. This kind of parallel observation enables viewers to detach ownership from their physical body.

CATEGORIES

ART, MIRROR

PROJECT MEMBER

小鷹研理

ACTIVE YEAR

2018-2019

AWARD

審査委員会推薦作品(第22回文化庁メディア芸術祭・アート部門)[LINK]

EXHIBITION

  1. Philosophy of Drawing, Campus Exhibition in ARS ELECTRONICA 2019, POSTCITY Linz, Austria 2019.9.5-9 [WEB]
  2. 研究室展示『からだは戦場だよ2018Δ ボディジェクト思考法』, やながせ倉庫・ビッカフェ, 2018.12.22-23 [美術手帖]
  3. 日本映像学会メディアアート研究会企画『拡張する知覚-人間表現とメディアアート展』, 愛知県立芸術大学芸術資料室, 2018.9.15-30 [WEB]

RELATED LINK

  1. 2020.02 ARS ELECTRONICAレポート [メディア芸術海外展開事業]
  2. 2020.01 水野勝仁 「影のマスキングがバクルとサーフェイスとを引き剥がす」(連載第4回:サーフェイスから透かし見る)[MASSAGE]
  3. 2019.09 アルスエレクトロニカ2019で印象に残った作品|it's an endless world. [Hatena Blog]
  4. 2018.10 Untitled|偽日記@はてなブログ 古谷利裕 [Hatena Blog]