SLIME HAND XR(2024)
Slime Hand XRは、HMD空間上において皮膚が極端に変形する感覚を生起させる錯覚システムである。具体的には、実験者が一方の手で体験者の手の皮膚を実際につまんで引っ張るのと同時に、もう一方の手で保持する位置トラッカーを、引っ張り方向の延長線上に連動して動かすことで、変形皮膚の仮想的な先端位置をシステムに伝える。この錯覚像を、HMD空間におけるCG(スライム)でリアルタイムに追従させることで、あたかもスライムの数十センチメートル級の伸縮を、自らの皮膚の伸縮であるかのように錯覚させることができる。本システムは、スライムを用いた皮膚変形錯覚Slime Hand Illusion(Kodaka et al., 2022)をHMD空間で再構成し、「空中でのスライムの固定」のようなアナログな環境では困難な皮膚変形を仮想的につくりだすことで、XR空間に独自の錯覚表現を追求しようとするものである。なお、本システムは、子ども向けの展示で一般公開され、63人中56人(89%)が、過剰な伸縮感覚を「強く」または「大変強く」感じていると回答した(-3から+3の7段階で+2以上)。
Siggraph Asia 2024に『Slime Hand XR』を出展してます。その名の通りスライムハンド錯覚のXR版ですが、XR上で「洗濯バサミでスライムをつまむ」ことで、能動的な皮膚変形モードを実現してます。初日の反応は頗るよく、体験後に「実はただつままれているだけ」の種明かしでみんな驚くのがクセになる👍 pic.twitter.com/XuUpW1gV13
— 「」kenrikodaka.as (@kenrikodaka) December 5, 2024
稲見先生、VRでも全然いけるとのこと👍 @drinami https://t.co/7P88si7qkn pic.twitter.com/VMn6aBqopV
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CATEGORIES
PROJECT MEMBER
伊藤杏 佐藤優太郎 元橋洸佐 鈴木剛 小鷹研理
YEAR
2023-2024
AWARD
- XR CREATIVE AWARD 2024 FINALIST [LINK]
EXHIBITION
- XR Kaigi 2024, 東京ポートシティー, 2024.12.11-13 [LINK]
- SIGGRAPH Asia 2024, XR, 東京国際フォーラム, 2024.12.4-6 [LINK]
- 注文の多い「からだの錯覚」の研究室展3 ミーのドーン,名古屋市青少年文化センター・アートピア, 2024.11.22-24 [EXHIBITION]
- からだの錯覚の研究室展, こども未来館ここにこ(豊橋), 2024.1.20-21 [BLOG]
- 大名古屋電脳博覧会2023, 市民ギャラリー矢田3階展示室, 2023.10.4-9 [BLOG]
PUBLICATION
- Yutaro Sato, An Ito, Kousuke Motohashi, Tsuyoshi Suzuki, and Kenri Kodaka: Slime Hand XR: Distinct Illusory Skin Deformation in HMD Space., ACM SIGGRAPH ASIA 2024, XR, Tokyo, Dec. 2024
- 佐藤優太郎・伊藤杏・鈴木剛・小鷹研理: Slime Hand XR -HMD空間における皮膚変形錯覚の設計-, 第29回大会日本バーチャルリアリティ学会大会, 技術・芸術展示(1G-03), 2024.9
MEDIA
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